●Pepper's Project Exhibition
 「Landscape−風景−展」Part2
  1999.4/10sat 「かるたみうじあむ」 坂本泰造

かるたみうじあむ
平成十一年四月十日午後六時から八時迄
於 Pepper's Gallery

本日は「かるたみうじあむ」にお越し頂きまして有り難うございます。 このワークショップは、私の作品を展示する空間としてどのようなもの が適しているか、実験的に行ったものです。私の作品は各地に残る歴史 の足跡を美術作品として提示したものです。そしてその作品のモチーフ となった場所、物、人物についてを多くの人に興味を持ってもらいたい という想いがあります。
そのようなわけで、まず始めに私が作品のモチーフについての説明をさ せて頂きます。さらに二時間という枠の中で一つのイベントとして「カ ルタ」遊びを皆さんとやりたいと思っています。この「かるた」の内容 は、私が個人的に好きな幕末史に於て、有名な人物などが残した詩や句 を材料にしています。
興味のある方はご参加下さい。
今日の「かるた」のルールとしては、ほぼ普通の 「かるた」と同じです が、いつでもゲームから出たり、入ったりしてもかまいません。何もせ ずただくつろぐだけでも結構です。尚、一番多く枚数を取られた方には その方の写真を葉書大の板に焼いて差し上げます。
ではゆっくりお楽しみ下さい。

「かるたみうじあむ」主催者 坂本泰三


坂本泰三さんは、大学卒業制作で本当に自分の好きなことを作品にしたいと思ったことで、 彼の好きな幕末の歴史を地方の郷土資料館のような形態で作品化するこの形態に至ったそうです。 ワークショップでは畳の代わりにござが敷かれ、ちゃぶ台、文机、行燈、下足箱、歴史の書物、 ちゃぶ台の上には駄菓子と舞台がしつらえられました。
壁には作品が掛けられ、その作品説明でワークショップは始まりました。 まず彼の郷土、三島の史跡の作品写真を一点づつ資料館の係員が説明するようにその由来が彼に よって語られ、彼の好きな幕末へと移っていきました。 参加者はほとんど歴史資料館に訪れたのりで案内されていきました。 そして「かるた」遊びか始まりました。
変わったワークショップでした。
以下は「かるた」に登場した詩句の抜粋です。

世の中の人は何も去はばいへ わがなすことはわれのみぞ知る(坂本龍馬)

おもしろき こともなき世もおもしろく すみなすものは心なりけり(高杉晋作)

ぬれ衣を ほさんともせで子供らの なすがままに果てし君かな(勝 海舟)

太平の眠りを醒ますじょうきせん たった四杯で夜も寝られず(民衆)

Pepper's Hiro