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コンクリの壁を覆った白い模造紙のギャラリー内。
関屋さんの鉄のリング。
岩永さんの木炭の線。
関屋さんは鉄で
岩永さんは木炭で
ドローイング
つくり込むのではなく
発せられる
つくりあげてしまうのではなく
かたちへのプロセス
つくるものがつくるものに出会うところ
ノイズに似た岩永さんがつくった音楽のフレーズがループする。
関屋さんの大学での制作中の金属を加工する音が、交互に流れる。
鉄のリングが床にばらまかれ、硬い質の線と影
関屋さんは糸でリングを吊っていく。鉄のぶつかる金属音。
紙に描かれる木炭のかすれる音、ふんずけて乾いた音。木炭のすすの細かな粒子が空気中にまっていく。
描きたいことはもう体の外で奏でている。
二人は別々の作業を進めつつも、同じものをもしくは、似たものを感じていたのかもしない。
別々の素材を使いつつも、ひとつの空間をドローイングしていった。
最後に、岩永氏がソロギターで唄ってくれた。
Pepper's KOKO
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