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『楽しんで、遊んでもらう』
会津牛乳の主たるコンセプトは、楽しんで遊んでもらうこと、つまりそのためのコミュニケート・スペースの提供にある。
陶というものは、茶碗などからもわかるように、我々の日常生活の中で非常に親しみ深いものである。我々が、現在置かれている環境や、日常から「美術する」ということを考察した結果、美術をすること、作品を作ることは「かかわり」という概念から切り離すことができず、そしてそれなしでは成立しないものである、という考えに至った。つまり、陶という素材を接点として、生活と美術のかかわり、人と人のかかわりを表現しようと試みた結果の集大成が本展示会であり、我々の美術に対する解答を示している。
本展示会では、我々の現在を含む今までの環境すべてが作品や美術に対する姿勢に反映されており、小さい頃からあこがれ追い求めてきた形、すなわち自分の中のヒーロー『かっこいい』が凝縮されているのも『会津牛乳1号・2号』の特徴である。
つまり、陶という素材によって製作された『会津牛乳1号・2号』は我々のすべてをそのバック・グラウンドとしている。そこで、本展示会においてはその『会津牛乳1号・2号』を通じて、来て頂いたお客様自身なりの追体験を伴うその人なりの反応、感じ方をしてもらいたいという考えが根底にある。
我々の製作した『会津牛乳1号・2号』をその接点にして、陶という素材を通じて追体験をしていただき、遊んで楽しんでもらうということが最も大きなコンセプトである。
作品 陶磁器作品によるインスタレーション、CG、映像、その他複合的な作品形態。



佐藤冬樹:
(さとうふゆき) |
福島県郡山市出身。
会津牛乳1号〈牛乳パック〉の原型を製作。
陶を決して劣化することのない、自然光の下でも成立する半永久的な媒体である、と考えている。
多摩美術大学 工芸学科 陶専攻 3年次在籍。 |
塚本 弦:
(つかもとげん) |
会津牛乳2号〈牛乳ビン〉の原型を製作。
陶を、光を表面にため、手に覚えのある媒体として捉えている。
多摩美術大学 工芸学科 陶専攻 3年次在籍。 |
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